毎年花粉の季節になると「何か体の内側からできることはないか」と探している方も多いのではないでしょうか。そんな中、近年じわじわと注目を集めているのが「べにふうき茶」です。
この記事では、べにふうき茶がどんなお茶なのか、なぜアレルギー対策として語られるのかをわかりやすく解説します。
べにふうき茶とは
「べにふうき」は、もともと紅茶用として開発された日本の茶品種です。農林水産省の研究機関(現・農研機構)が育成した国産の在来種交配品種で、主に静岡県などで栽培されています。
この「べにふうき」という品種の茶葉を、紅茶ではなく緑茶として加工したものが「べにふうき茶(べにふうき緑茶)」です。見た目や飲み方は一般的な緑茶と変わりませんが、含まれている成分が大きく異なります。
注目される理由:メチル化カテキンとは
べにふうき茶が注目される最大の理由は、「メチル化カテキン(エピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート)」という成分を豊富に含んでいることです。
カテキンはお茶全般に含まれる成分ですが、このメチル化カテキンは特殊で、一般的な煎茶や抹茶にはほとんど含まれていません。べにふうき品種に特有の含有量の高さが、他のお茶との大きな違いです。
このメチル化カテキンは、アレルギー反応に関わるヒスタミンの放出を抑える働きがあると、農研機構や静岡県立大学などの研究で報告されています。花粉症やハウスダストなどのアレルギー症状は、体内でヒスタミンが過剰に放出されることで引き起こされるため、この働きが注目を集めるようになりました。
べにふうき茶は食品です。医薬品のような即効性や確定的な治療効果があるものではなく、効果には個人差があります。
一般的な緑茶との違い
| 一般的な煎茶・緑茶 | べにふうき茶 | |
|---|---|---|
| 品種 | やぶきた品種など | べにふうき品種 |
| メチル化カテキン | ほぼ含まれない | 豊富に含まれる |
| 通常のカテキン | 豊富 | 含まれる |
| 風味 | なじみのある緑茶風味 | やや個性的な香り |
| 主な産地 | 全国各地 | 静岡県など |
いつから飲む?飲み方は?
メチル化カテキンの働きは、継続的な摂取が前提とされています。薬のように飲んですぐに症状が止まるものではなく、一定期間飲み続けることで体への作用が期待されるものです。
花粉症への活用を考えている場合は、花粉シーズンの1〜2ヵ月前から飲み始めることが多くの研究者や愛用者の間で推奨されています。
また、メチル化カテキンは80〜90℃程度のお湯で溶け出しやすいとされています。ぬるいお湯よりも、しっかり温度のあるお湯で淹れる方が成分を取り出しやすいとされています。
粉末タイプがおすすめ
べにふうき茶にはティーバッグタイプや茶葉タイプもありますが、アレルギー対策として飲むなら粉末タイプが特におすすめです。
茶葉まるごと摂取できる
ティーバッグや茶葉タイプは、お湯に溶け出した成分だけを飲むことになります。一方、粉末タイプは茶葉を丸ごと粉砕したものをそのまま飲むため、メチル化カテキンをより多く摂取できるのが最大のメリットです。
手軽に続けやすい
粉末タイプはお湯や水に溶かすだけで飲めるため、急須や茶こしが不要です。忙しい朝でも時間をかけずに準備できるので、毎日の習慣として続けやすい点が大きな魅力です。
飲み物以外にも使える
お茶として飲むだけでなく、ヨーグルトやスムージーに混ぜるなど、食べ物に加えることもできます。お茶の風味が得意でない方でも取り入れやすいのがポイントです。
粉末タイプを選ぶときの注意点
粉末タイプを選ぶ際も、「べにふうき品種使用」の明記とメチル化カテキンの含有量を確認することが大切です。また、茶葉をまるごと摂取する分、カフェインも一緒に摂ることになるため、カフェインが気になる方は摂取量に注意してください。
購入時に確認したいポイント
市場には「べにふうき茶」と書かれた商品が多数ありますが、品質にばらつきがあります。購入の際は以下の点を確認すると安心です。
- 「べにふうき品種使用」の明記があるか 品種名が記載されていないものはメチル化カテキンが少ない場合があります
- メチル化カテキンの含有量が記載されているか mg単位で記載されている商品は信頼性の指標になります
- 茶葉の産地が明記されているか 国産・産地明記のものが品質を確認しやすいです
まとめ
- べにふうき茶は、農研機構が育成した国産茶品種「べにふうき」を緑茶に加工したもの
- 一般的な緑茶にはほとんど含まれない「メチル化カテキン」を豊富に含む
- メチル化カテキンにはヒスタミン放出を抑える働きがあると研究されており、アレルギー対策として注目されている
- 食品であるため即効性はなく、継続的な摂取と早めのスタートが大切
- 購入時は「べにふうき品種使用」の明記と含有量の確認を
毎日のお茶習慣の中に取り入れやすい食品として、アレルギーが気になる方の選択肢の一つとして知っておく価値があるお茶です。重篤なアレルギー症状がある場合は、必ず医師に相談してください。

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